2014年8月31日日曜日

九州大学芸術子学部AO入試無料体験の午後

 今日の午後になると九大芸工AO入試対策無料デッサン講座も比較的落ち着いてきて、学生個々も自分の制作に集中できるようになってきました。この時間を利用して、学生と個別の面談を行いました。
 学生それぞれで学科力と実技のバランスを考えて講座の説明と年間スケジュールの説明を行ています。図表で見ると来年1月末までは、5ヶ月しかないのですね。わかっていますがあっという間ですよね。学生にもその点を現実視してもらうように面談しています。

 受験の仕組みや日程、合否の動向が気になる学生もいれば、今日行っている実技が初めての学生だと、やはり実技の質問が多いですよね。今日みたいに同じ受験目標の学生と一緒に描くことで、自分のこれからおこなわなくてはならない実技面も現実視することが出来ます。

 無料デッサンの目的として上記に挙げたように、学生自身が現実として受験までどのように過ごさなくてはならないかを直視してもらうことがあります。今から実技を始める学生も直視することが出来る人が伸びますし、合格により近いと言えるでしょう。

 これだけ作品が並ぶと壮観ですし、講評の仕甲斐がありますね。それぞれの作品の比較もしやすかったでしょう。

 そして講評風景です。講評は、環境設計、画像設計、工業設計、情報設計それぞれモチーフが少しずつ違いましたが、基礎デッサンということで合同での講評としました。グループ講評から個別のコメントまで丁寧に行いましたが、皆さん伝わったでしょうか?

そして今日の制作はこのようなモチーフでした。皆さん本当に頑張っていました。

9月23日(祝)より九大芸工学部AO入試対策ゼミが始まります。ご検討の方は、お早めにお問い合わせください。

九州大学芸工AO入試体験講座始まりました!

 皆さん、久しぶりの更新で申し訳ありません。今日はリアルタイムで福岡中央美術の講座のご案内をしたいと思います。
 本日は、告知していたように九州大学芸術工学部AO入試対策(正式名称ですね)の無料デッサン講座を行いました。大変多くの参加を頂きありがとうございます。例年多数の合格者を出している対策講座の受講を希望している学生が多いです。

 最初のガイダンスで基本的な受験の考え方から実技についての捉え方を全体説明しています。やはり実技に対して不安を持っている学生が多いので、実技解説に時間を割きました。

 今日のモチーフについて構図と配置について説明中です。美術だとどうしても人と違った捉え方を考えがちですが、デッサン基礎は客観視する訓練が必要です。人に伝える見やすさがデッサンにも求められます。

 まだ鉛筆の削り方や画材が十分でない学生も多くいました。少しずつ揃えたり、慣れていってほしいですね。

講師の方々も普段の美術系の実技指導と違って、より丁寧に画材の扱い方を個別に指導しています。最初の考え方や扱い方がしっかり覚えておかないと、実技も伸びていきません。九大芸工を受験する学生は、理系としての頭も持っているので、理解はとても速いですね。

とにかく皆さん真剣です!以上まずは本日の午前中のアトリエからの報告でした。

2014年8月23日土曜日

4期最終日、彼女の佇まい

 夏季講習会も残すところあとわずか。予備校によっては、今週で夏季講習会終了のところもありますが、福岡中央美術は、夏休み最後の週までしっかりと夏季講習会を開講しています。第5期の申し込みは当日まで可能ですので、御検討の方は御連絡頂きたいと思います。

 さて、今日のご紹介は金沢美術工芸大学に進学した学生講師のご紹介をしたいと思います。彼女は、高校1年生から福岡中央美術で勉強を続け、1年浪人して見事志望大学に合格することが出来ました。美大進学を目指す学生ならば、ほとんどの学生が現役ストレートで合格を勝ち取りたいものですし、彼女もそうでした。一年間再度美術の基礎勉強を予備校で行うことを辛く感じるか、楽しく充実したものと捉えるかによって大きく変わります。

 講評会終了後の座談会ではそのような経験をゆっくり丁寧に話してもらいました。制作中の実技アドバイスと違い、自分の経験を話してもらうことで、受験生はそれぞれの環境や実技状況、精神状態と置き換えて真剣に聞いていました。

 本人は基礎科、夜間部、昼間部と予備校の在籍コースのほとんどを経験してきているので、良い意味で予備校を知り尽くして自分が勉強しやすい環境作りをしていました。また様々な学年と隔てがない環境で学んできたことも、大学に行った後にも役立っているようです。

 今では苦しかったかもしれない予備校での時間が、逆に長かったからこそ、有意義に大学で学べる基礎力につな合っているでしょうし、受験生に慕われる「頼れるお姉さん」になっていたと思います。
今回の講習会での実技指導、本当にありがとうございました。

2014年8月21日木曜日

夏季講習会終盤に向かって

 夏季講習会4期の終盤に入り、学生の顔つきも締まってきました。連続しての制作が、現役生には大きな糧となって、画面の成果となって表れているようです。あともう少しです。頑張ってほしいですね。
 福岡中央美術の夏季講習会は、あと残り第5期を残すのみとなりました。夏休み一杯まで開講しています。参加ご希望の方はお早めにお申し込みください。

 夏季講習会の美しいモチーフの一部。何気ない普段使いのモチーフたちですが、美しく見えるときがありますよね。モチーフの組み方だったり、光の当たり方だったり。毎回描いているものでも、そのような観察や感じ方を持って制作に向かうと、素晴らしい絵が描けます。

 学生講師も見何へアドバイスを送るのも今日まででした。名残惜しいですが、きっとここで以前自分達が経験してきたことを思い返すきっかけになったのでは。そしてまたそのことが、大学の制作に繋がると良いですね。

 学生もカラフル。モチーフも夏らしい透明感と鮮やかさを持ったモチーフでした。デッサン制作なので彩度と明度を理解しながら描き進めないといけませんね。

 最後まで学生講師は真剣な眼差しでした。ありがとうございます。自分が受けてきた事、考えてきた事、習得してきたことを、今度は少しでも噛み砕いて後輩に教える番でした。受験生は志望校それぞれの中で、学生講師の高い制作意識を感じてくれたことでしょう。そしてきっと学生講師自身の為にもなったと思います。

本当にありがとうございました。

2014年8月18日月曜日

学生講師の日々

 今日は夏季講習会で大活躍している学生講師の中美での様子をご紹介したいと思います。

 夏季講習会や冬季講習会、直前講習会などでは、芸大・美大も休校期間にあたるので、東京や遠方の芸大・美大に進学中の学生も多く帰ってきます。芸大生・美大生の皆さんが受験生時代に培った表現力や制作に向かう姿勢などを講習会で多く伝えてもらうようにします。大学に進学したことで、受験時代に必要だったことが見えてきたり、不必要に考えすぎてしまったことが分かったり、進学したからこそ整理整頓されて彼女達に見えてきているようでした。

 講評会の様子。すいません肝心の学生講師がフレームに入っていませんが…、専任講師と一緒に講評中です。専任講師と違う角度でのアドバイスは、受験生にとってとても大切です。絶対的な基礎力と、個人性が問われる課題の創造性のバランスを自覚するためには、多様なアドバイスは必須です。

 金沢美術工芸大製品デザインに昨年進学した学生講師です。整理されて的確なアドバイスは、受験時代から培っていたものでしょうか?それとも大学に進学して養われたものでしょうか?専任講師の間でも話題でしたよ。

 美術系・ファインアート系の指導の様子です。現在東京芸大油画専攻に在籍している学生講師は、具体的に木炭の扱い方や木炭紙への繊細なアプローチをアドバイス中です。油画科の課題制作は個人性が強く問われていますが、的確な表現力がないと漫然としたものになりがちです。画面性の提案ということで描いてみて、受験生に考えてもらうようです。

 しっかりとした基礎力の上に成り立つ、それぞれの表現の獲得をこの時期に目指したいものですね。大切なことは、「上手い」に惑わされることなく、対象物を「そのように観察」し、「どのように描く」のバランスなのでしょう。このように具体的な表現力を見た後、自分の画面で必要な表現は何かを考えて欲しいと思います。

2014年8月17日日曜日

新しい先生とともに

 夏季講習会が始まって、4週目の4期ですが、学生の実技力も1期に比べてかなり変化してきました。毎日の実技反復ときめ細かなアドバイスが、問題点をしっかり解消します。もちろんすぐに解決するわけではありません。学生それぞれの癖であったり、実技経験不足が問題点となって画面に出ているものは、実技を多く行うことで少しずつ解決するものです。一番大切なのは、自分自身がその問題点に気付いて、修正出来たことを感じる達成感を持つことでしょう。

 昨年まで福岡中央美術に在籍し、同じように夏季講習会を頑張っていた先輩も、今年は学生講師として後輩を指導する立場です。きめ細かく実技のポイントを教えているようです。何といっても自分がこの時期どんなことを気にしていたか、受験生としての経験を伝えてくれることが、とても大きいですね。

 専任講師も一人一人を丁寧に指導し、制作過程と制作結果が密度高く関われる講習会は、通常授業と違う助言やアプローチもあるのでしょう。

 夏季講習会後半に入って、現役生は、顔つきも制作姿勢も作品も変わってきました。自覚して作品と向かい合って制作できているようです。ここで養ったことが、きっと秋口以降に実になっていく事でしょう。

2014年8月16日土曜日

学生講師の活躍と休憩室の秘密

 お盆休みを挟んで、福岡中央美術の夏季講習会が再開されました。皆さんリフレッシュした心身で夏季講習会後半の制作を頑張りましょう。

 講習会では、福岡中央美術で頑張って勉強し、美大進学した先輩達が「学生講師」として応援に来てくれています。たった半年ですが、美術大学で勉強したことが、制作の意識や美術に対する眼差しが、受験生と大きく違っています。美術大学で気付いたり学んだりしていることが、学生それぞれに大きく影響しています。学生講師から具体的に受験の経験や実技のアドバイスを受けることは、受験生にとって自分との合格をトレース出来る貴重な体験です。

 学生講師としてきてくれた先輩を囲んでの座談会です。実技の事、大学の事、周りの学生の事、将来のことをどんどん楽しく話してもらいました。

受験生達は、先輩の経験を一言一句逃さないよう真剣な眼差しです。

 今回の夏季講習中休みを機にアトリエの清掃と休憩室のリニューアルを施しました。大きな転機があったのですが、それは置いてどうでしょう?綺麗に見えますか?皆がリフレッシュできる清潔な空間を(多くは床に気持ちを込めています)作りました。

 改めて新品のタールカーペットを納入しました。だからといって学生の皆さん、床で作業や食事をしないでくださいね。

張り替えたことで、部屋全体が明るくなりましたね。幾分か反射もあるのかな。

 そして4期のスタートと共に、新しい学生講師が入ります。また違う角度からのアドバイスで受験生をどんどん指導して欲しいと思います。




2014年8月9日土曜日

佐賀大学のオープンキャンパスに行ってきました

 台風の合間を縫って佐賀大学のオープンキャンパスに行ってきました。

近年人気が高まっている佐賀大学美術・工芸課程ですが、2年後には芸術学部として改編されるので、今年のオープンキャンパスでもどのようなアナウンスになるのか注目でした。また福岡中央美術から毎年進学者がいるので、皆さんが大学生活と制作を頑張っているか見に行きました。

 大学美術館の開館や芸術学部への改編などのハード面の充実もありますが、同時に在籍生の活躍も近年多く聞かれます。ファインアート系の頑張りは目を見張るものがあります。

西洋画研究室のブースです。写生・写実の表現は美術大学に劣らず、少人数クラスの良い面が出ていると思いました。また決して写実表現ばかりを学生に展開させておらず、様々な表現方法で平面表現を探っています。教官は小木曽先生です。

基礎実技の展示です。研究所では合格するためにデッサンばかり行っていた学生たちも、1,2年で研究室の基礎表現を学びます。しっかり描かれていますね。

オープンキャンパス中も実技を行っている学生もいました。自分の為でもあり、今後来るかもしれない後輩の為でもあり。

 日本画研究室のブースです。日本が独特の細密で繊細な表現が数多くありました。日本画の枠にとらわれない表現も学生たちは目指すことでしょう。教官は石崎先生です。とても素敵な作品を制作します。

 高校生も多く来学していたオープンキャンパスでした。私達も気持ちを新たに、昨年度以上の合格を目指して入試対策を頑張ります。









2014年8月5日火曜日

夏季講習会3期始まりました。

 ここ数日は雨が降り続いていますね。週末は大型の台風が来ますし、安全に講習会が過ごせることを願いましょう。8月に入って高校の補習とバランスが取れる学生が増えてきてアトリエも賑やかになってきました。アトリエに緊張感と張り合いがあって、この空気が学生同士で伸びる環境なのでしょうね。

 石膏デッサンも少々難易度の高いトルソのアムール像です。ムーブマンに気を付けながら細部に取り掛かりましょう。初日は常に離れて確認。確認。

 こちらでは先生の個別のアドバイスが行われています。制作の序盤だからこそアドバイスが欲しい学生と(どのような事に気を付けるべきか最初に聞きたい人)、制作終盤にアドバイスが欲しい人(煮詰まっている時に打開のアドバイスが欲しい人)に分かれますね。それぞれに合わせたアドバイスを心掛けます。

 こちらでは、手の構成デッサンを行っています。この時期は常に取材をもとにして制作すると形や手の構造などの仕組みも学べて、直前期に生かします。美しいモチーフと手との構成を考えましょう。

 それぞれの構成画面も気になりますが、今は自分の画面に集中!みんなの作品を見て学ぶのは、講評会の時ですね。客観的な先生の講評を聞きながら、作品の鑑賞眼も養いましょう。自分の作品を客観視できるようになると、受験で自覚しながら制作できるようになります。


2014年8月1日金曜日

夜間の熱気

 夜間コースは、高校の補習や補講が終わって参加する学生が多く、アトリエも熱気に包まれています。また体育祭の準備に追われる学生も自分の時間が作れるのが、夜間が多いようです。時間が足りない、忙しい学生も、そのような制約があるからしっかりと律して制作する人が多いように見えます。

 先生から具体的に画面上のどこに問題があるか指摘されています。自分で考えつつ、適切な時に気付いてもらえるアドバイスを心掛けています。

 各大学の入試課題に即応した課題も行います。昨日行われた大学説明会で見た合格者の作品から学生たちは、「もっと頑張らないと…」、「もう少しでこのレベルは出来る…」など自分の制作との距離感を掴めたようです。いま合格レベルに達していなくて当然ですし、距離感と縮める努力が出来るかでしょう。
 自分の制作に一喜一憂することなく着実に実技の力を養ってほしいと思います。

きれいになりましたね

 夏季講習会の真っ只中ですが、人がいない真夜中と休みの日に、必ず動く人影によって、モチーフ倉庫がこんなにきれいになりました!多分ほとんどの人は関係ないのですが(笑)、講師が静物モチーフを組んだり、構成課題を考えるときにモチーフを探す時など、頻繁に訪れる場所なのです。使用前→使用後の比較画像がないのが残念ですが、ここまできれいになると探しやすいですよね。○○先生!ありがとうございました。

 その分使うかもしれないモチーフが大分処分されたようですが…、ただ新しいモチーフを揃える余地が出来たと考えましょう(笑)

 学生はその傍らで日々自分の目標に向かって制作中です。先日大学説明会があり、気持ちを新たに受験を頑張る気持ちになったようですね。集中しています。