2017年7月26日水曜日

夏季講習会に大学説明会

 福岡中央美術では夏季講習会が真っ盛りですが、この時期ならではの行事として「美術大学進学説明会」が行われます。
 美術系の大学は、全くの興味のない人にとって、そして美術に興味があるけど美術の勉強をまだ始めたことがない人にとって、一部の選ばれた才能がある人しか行かないところと思っているようです。そうです、正に保護者やこれから美術勉強や制作を始めたい人にとっては、美術大学は敷居が高いと思われているのでしょう。
 そのような観点を払しょくしようとここ近年美術系大学の職員と先生方は全国各地を周り、夏のこの時期を生かして、美術大学の面白さや夢の実現できる部分をしっかり伝えたいのでしょう。
 先日の女子美術大学と武蔵野美術大学に引き続き、東京造形大学が来校して学生に自学の魅力と卒業生の活躍、入試についての紹介を行ってくださいました。毎年来て頂くテキスタイルデザインの大橋先生のお話し、面白いですね。テキスタイルへの憧れが強まります。大学は施設の充実もそうですが、どんな先生が指導してくれるのかはとても大切です。

 こちらは7月25日に開催された「さんぽう」主催の合同美大系大学進学相談会の会場風景です。開場したばかりなので閑散としていますが、その後九州各地から貸し切りバスで学生が陸続と来場し、会場一杯に生徒があふれていました。博多スターレーンを会場とした合同美大系大学進学相談会では、国公立大学、専門学校もブースを構えて美術の学びの多様性を紹介しているので、全部見て回ると疲れますが、国公立での学び、私立美術大学での学び、専門学校での学び、そして地元で学ぶか東京や関西に出て学ぶかなど、たくさんの情報を得ることが出来ます。

 7月25日の夕方には多摩美術大学の先生方が福岡中央美術に来校し、個別の進学相談会を開いて下さいました。武蔵野美術大学と並んで、美術大学の志望人気が高い大学です。武蔵美、多摩美と少しずつ特色があり、武蔵美はしっかりと先生方が生徒と伴走して指導してくれるイメージ、多摩美は生徒の自主性を重んじて放任してよいものを生み出すイメージがありますね。もちろんどちらも大学のカリキュラムやプログラムはしっかりしていて、その最後に見える部分という意味ですが。

 全体説明の後、ファインアート(絵画や彫刻ですね)とデザイン系分野の志望に分かれてその担当教授の下で個別の学部紹介をしていただきました。ネットだけで取得した情報から、生の先生方のお話し、そして予備校で触れ合える有名美大に進学したOB・OGからの話を聞くことで自分の目指す大学が見えてくることでしょう。

 多摩美術大学の日野之彦先生に集うファインアートの学生と保護者の様子です。大学の先生は、自分自身が表現者でもあるので今の学生たちの悩みや進路の不安も、自分が辿ってきた道として、丁寧に解消してくださいます。特に日野先生は優しいです。

2017年7月24日月曜日

それぞれの夏季講習会スタート

 さあ、夏季講習会が始まりました。福岡中央美術では今年の夏季講習会を6期制としており、皆さんの高校の授業や補習のスケジュールと照らし合わせて無理なく受講出来るように計画しました。
 7月17日(月)より第1期がスタートし、早速たくさんの学生が参加して制作に励んでいます。
 石膏デッサンの制作の様子です。近年の美大進学に佐賀大学を志望する学生が増えたので、改めて石膏デッサン課題が見直されています。正しい姿勢で、正しい観察する目を養う。制作の基本ですが石膏デッサンはたくさんのことを気付かせてくれます。

 デザイン系の静物課題です。画面上で正しい伝達を行うことは、デザインにとってとても大切なことです。形の狂いの修正ややモチーフの配置についてきちんと画面内で伝えることが出来ているか、自分自身で確認していくことが重要でしょう。

 絵画系のアトリエの様子です。夜間のコースでは1週間の課題でじっくりと画材の特性や表現を学ぶことが出来ます。現役生は特に夏のこの時期は、長い時間実技制作に取り組むことが出来るので、大きく伸びるこの時期です。

 油彩の制作では、組まれた静物モチーフをそのまま再現するのではなく、自分の世界観や色感、表現性を総合的に行うものだと言えます。もちろん考えすぎても制作は進まないので、画面上で現れる面白い効果や、モチーフから受け取る自分しか気づけないものの発見など、楽しみながら制作することが大切です。

 7月後半からは、全国美大系大学説明会や関東4美大(武蔵美・多摩美・東京造形・女子美)の説明会、今美術大学で学んでいる学生の実技指導など、夏季講習会ならではの行事がたくさんあります。是非夏季講習会をきっかけとして自分の将来の夢に実現に向かって頑張りましょう。