石膏デッサンの様子です。6時間でモリエールの細やかな表情や髪の流れの再現は難しいかもしれませんが、大きな構造だけでも評価は上がりません。しっかりと時間配分を考えた制作が必要です。
現役3年生の学生は、今まで習ったり、習得したことが、違う環境で発揮できるかトレースすることも大切です。入試後に「いつもの力が発揮できなかった…」と話す学生はたくさんいます。この時期に本番に近い形式で自分の力だけで描くことは、自分のプロセスの再確認にもつながるでしょう。
こちらは人物デッサンの様子です。モデルさんも小柄でかわいらしく、描きやすそうなモデルでした。人物デッサンのコスチュームも、デッサンにおいては表現しやすいもしくは固有色が分かりやすいものが採用されているようです。
多くの参加者の中で、背景を付けたり、画面構成を考えたりする学生もいました。何よりもまず人物と空間の関係が画面の中で生まれているかでしょう。よく観察して下さいね。
制作終了後の授賞式です!上位入賞の皆さんおめでとうございます。そして参加賞だった皆さんは、今回を糧に自分の制作を修正し、本番に臨んでください。ちなみに自慢ですが、福岡中央美術の上位入賞の副賞はかなり豪華です(笑)!
人物1位・・・油彩セット
人物2位・・・パステル48色木箱入り
人物3位・・・水彩14色セット
石膏1位・・・アクリル24色セット
石膏2位・・・木炭各種セット
石膏3位・・・ミニ石膏
凄いですよね(笑)。もちろん次回の11月16日(日)に行われる静物・構成・卓上デッサンも同様に準備しているので、皆さん奮ってご参加ください。
最後に課題別に分かれての講評です。福岡中央美術では、コンクールでの講評もおろそかにしません。何故ならその作品は、純粋にアドバイスも指導もなしに描かれた「本人」の作品だからです。学生も自分の描いた時間経過もわかっているから講評は真剣に耳を傾けていました。この姿勢で冬季講習会、直前講習会も頑張って志望校合格を目指してください。