2017年1月24日火曜日

佐賀大学入試対策について

 福岡も寒い日が続きます。受験シーズンなので皆さんくれぐれも体調管理に気を付けて志望校合格を目指しましょう。

 本日は少し佐賀大学入試についてお話ししたいと思います。佐賀大学は、福岡教育大学と並んで、福岡の学生にはなじみの深い国立大学です。特に福岡教育大学が特美(生涯芸術スポーツ課程)が募集停止となってからは、専門的に芸術造形を学ぶ国立大学として人気が高まっていますね。
 しかも昨年からは大幅な改組が行われ、佐賀大学芸術地域デザイン学部として再出発を果たしました。指導をされる先生方もぐんと若返り、今の時代を切り取り、学生と一緒に大学も育つ。そんな気概を持つ大学に変貌したように思えます。
 大学自らが魅力ある組織として変化し、その変化を前向きに捉えて、進学希望者が増え、そして優秀な人材が、大学で学び学外の発表で更に成果を得る。このような好循環が今の佐賀大学にあると言えます。

 そんな魅力ある佐賀大学なので、今現在の入学希望者は、受験においてしっかりとした対策を取り、基礎力を身につけないと合格を勝ち取ることが出来ません。本日はその入試内容の中でも石膏デッサンについて少しお話ししたいと思います。

 昨年の大学改組によって入試にも変化が現れました。その中では石膏デッサンは数年来変わらない出題として取り上げられています。それは何よりも基礎的な造形力を見たい大学側の表れであると言えます。以前は、3時間の石膏デッサンと選択課題3時間が出題されていた時期もありましたが、現在は6時間で石膏デッサンを行います。3時間の石膏デッサンと6時間の石膏デッサンでは何が違ってくるか。これは基礎力の判定に大きな違いが出てくると言えます。最初あまり感じなかった形の狂いや立体感の乏しさも、時間を経るにつれて顕著に画面に現れてきます。時間をかけて完成度を上げるためには、序盤の確かな眼と修正が必要になってきます。

 現役生の学生からよく聞かれる質問で、「浪人生と違いそんなに石膏像を描いていないので、知らない石膏像が出題されたらどうしよう…」「高校の美術教室には石膏像が少なくて同じものしか描いていないのですが…」。

 確かに石膏像を知らない不安はあると思います。けれども大学の先生方は石膏デッサンを通じて、「石膏デッサン又は静物着彩で素描力,造形力をみます。形の正確さや質感, 量感,色彩感などから造形活動に必要な力を身に付けているかを総合的に評価します。」(募集要項より)。前述から考えると、一つの石膏像でも、正しい構図の入れ方、正確な形の捉え方、光源を適正に把握した量感等、学べることはたくさんあります。決して「描き慣れていること」が評価の対象となっているわけではありません。むしろ一つの石膏像でも、観察する角度や、光源を変化させたり様々な学びの提案が出来ると思います。

 福岡中央美術では、入試までの不安を抱えた学生と、しっかりとした基礎力を持った学生が欲しい大学の橋渡しをしています。決して合格対策だけをやっているわけではありません。大学入学後の学びを広げる基礎力を受験までに養成する「学校」です。
 皆さん今からでも是非実技相談に来てほしいと思います。

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