2014年8月18日月曜日

学生講師の日々

 今日は夏季講習会で大活躍している学生講師の中美での様子をご紹介したいと思います。

 夏季講習会や冬季講習会、直前講習会などでは、芸大・美大も休校期間にあたるので、東京や遠方の芸大・美大に進学中の学生も多く帰ってきます。芸大生・美大生の皆さんが受験生時代に培った表現力や制作に向かう姿勢などを講習会で多く伝えてもらうようにします。大学に進学したことで、受験時代に必要だったことが見えてきたり、不必要に考えすぎてしまったことが分かったり、進学したからこそ整理整頓されて彼女達に見えてきているようでした。

 講評会の様子。すいません肝心の学生講師がフレームに入っていませんが…、専任講師と一緒に講評中です。専任講師と違う角度でのアドバイスは、受験生にとってとても大切です。絶対的な基礎力と、個人性が問われる課題の創造性のバランスを自覚するためには、多様なアドバイスは必須です。

 金沢美術工芸大製品デザインに昨年進学した学生講師です。整理されて的確なアドバイスは、受験時代から培っていたものでしょうか?それとも大学に進学して養われたものでしょうか?専任講師の間でも話題でしたよ。

 美術系・ファインアート系の指導の様子です。現在東京芸大油画専攻に在籍している学生講師は、具体的に木炭の扱い方や木炭紙への繊細なアプローチをアドバイス中です。油画科の課題制作は個人性が強く問われていますが、的確な表現力がないと漫然としたものになりがちです。画面性の提案ということで描いてみて、受験生に考えてもらうようです。

 しっかりとした基礎力の上に成り立つ、それぞれの表現の獲得をこの時期に目指したいものですね。大切なことは、「上手い」に惑わされることなく、対象物を「そのように観察」し、「どのように描く」のバランスなのでしょう。このように具体的な表現力を見た後、自分の画面で必要な表現は何かを考えて欲しいと思います。

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